「土竜の唄」漫画の感想

 

「土竜の唄」(もぐらのうた)漫画のレビューです。


漫画表紙-画像

著:高橋のぼる  連載:週刊ヤングサンデー(小学館)


評価・点数

・おすすめ度:85点
・私の好み:85点
他の漫画の点数

ストーリー展開は都合良すぎるシーンもあるが、
登場人物が魅力的で漫画としてはとても面白い。
(詳しい感想は下記参照)


登場人物

菊川 玲二(きくかわ れいじ)

菊川玲二-画像
主人公。20歳。問題ばかりを起こす交番のお巡りさん。
根性があるところを見込まれ潜入捜査官をすることになる。

日浦 匡也(ひうら まさや)

クレイジーパピヨン-画像
阿湖義組若頭。通称「クレイジーパピヨン」。主人公の菊川とは兄弟分になる。
「面白い人間」が好きな人物。ドラッグ「MDMA」は許さない。
とにかく強烈な個性を持つキャラ。

月原 旬(つきはら しゅん)

月原旬-画像
阿湖義組若頭補佐。何事も冷静に損得勘定を考えるタイプ。
ドラッグ「MDMA」で金を荒稼ぎする。「金が全て」という考えの男。

黒河 剣太(くろかわ けんた)

クロケン-画像
蜂ノ巣会血引一家の組員。通称「クロケン」。豹柄の刺青が特徴的。
あやしげな関西弁をしゃべる。ケンカは強い。

桜罵 百治(さくらば ももじ)

桜罵百治-画像
数寄矢会を破門された男。通称「モモンガ百治」。
タバコを三本口にくわえ「餓ェる噛む」(うぇるかむ)が口癖。

設定

数寄矢会(すきやかい)

関東全域を支配する暴力団組織。
数寄矢会のトップ「轟周宝」の逮捕が主人公の最終目標。

阿湖義組(あこぎぐみ)

数寄矢会系列の暴力団。
組長は阿湖正義(あこ まさよし)であり数寄矢会の四天王の一人。
主人公の菊川は、まずはこの阿湖義組の組員になるところから始めることになる。

蜂ノ巣会(はちのすかい)

関東以外の日本全域を網羅する日本最大の暴力団組織。
関東に進出したいと考える。関東の数寄矢会とは敵対関係。


あらすじ

バカでスケベだが根性はピカイチの不良警察官「菊川玲二」が、
潜入捜査官となって極道の世界に入り込む。
最終目的は、関東最大の暴力団「数寄矢会」の首領「轟周宝」
(とどろき しゅうほう)の悪事を暴き逮捕すること。


感想

この漫画で描かれている潜入捜査官やヤクザの様子にはリアリティーが感じられない。
作者の高橋のぼるさんが頭の中で想像した潜入捜査官や暴力団になってしまっている。
しかし、この作品は「漫画」としてとても面白い。
不思議な魅力がある。
私はこういう漫画も「あり」だと思う。
現実の暴力団とはほど遠い イメージの世界を描いてはいるが、
漫画として面白ければ、それはそれで何の問題もない。

逆に、リアリティーが無いにも関わらず
ここまで面白い作品を描ける作者の感性と才能の高さの方に凄さを感じる。

第1巻を見てリアリティーが感じられずに読むのを止めてしまった人は、
もう少し先まで漫画を読んでほしい。巻数が進み 先の話になるほど面白くなってくる。
第1巻や初めの方の巻では、主人公の菊川玲二は単にスケベで無鉄砲なバカにしか見えない。
偶然や運の良さに助けられて上手くコトが運んでいく様子は
いくらなんでも都合が良すぎるし読んでいてしらけさせる。
しかし、それでもこの漫画は不思議なくらい面白い。

漫画のテンポがとても良い。
スイスイと読まされてしまい、いつの間にか漫画1冊分を読み終えてしまっている。
これは大きな才能ではないかと思う。

そしてなにより見ていて熱くさせてくれるのは、
普段はバカな主人公「菊川玲二」の いざという時の真剣な態度。
殺されかねない場面でも勇気を出して立ち向かっていく姿勢。
そして警察官という矜持(きょうじ)だけは忘れずに、
人を殺さないことを信条としている点。
ヤクザとして人を殺さなくてはならない場面が何度もあるのだが、
それでも殺さないですむ方法を無理やり考え、
自分の身が危なくなってでも死にそうな者を助けようとする心。
普段がバカだけに、読んでいて余計に心を震わせてくれる。
その方法自体は強引で、ストーリー展開は都合が良すぎるのだが
その点は多少目をつぶっても良いと思う。
普段の菊川の情けない様子が読者に親近感を湧かせ、
だからこそ、修羅場での根性を見せるシーンでは余計に熱くさせてくれる。
菊川のキャラクターがとても良い。

そしてもう一人。クレイジーパピヨンこと日浦匡也(ひうら まさや)。
このキャラも凄く良い。一本芯が通っていて自分の意思を決して曲げない。
そしてパピヨンだけが持つ独特のユニークな魅力が強烈である。
この作者の描くキャラクターは不思議なくらい見ていて心地よいし、
もっともっといろいろなシーンを見たくなる。
そんなところにこの作者の才能を強く感じる。
やはり登場人物が魅力的な漫画というのは面白い。


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