「とんでもスキルが本当にとんでもない威力を発揮した件について」感想

 

 小説を読もう(小説家になろう)の作品、「とんでもスキルが本当にとんでもない威力を発揮した件について」の感想・レビューを書いてみます。

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 感想というより愚痴のようなものです。ファンの方はここから先は読まないようにお願いします。

感想

 小説情報を見てみると、この作品はこの記事を書いている時点(2016年7月11日)で、236話、ブックマーク63,959件という驚異の人気作品なのです。

 私は「なろう」の作品の人気度を測る時はブックマーク数を目安にしているのですが、236話で63000超えというのはかなり驚異の人気作といえるでしょう。

 この作品のファンの方には申し訳ないのですが、私にはなぜこの作品がこれほどの人気を博しているのかが全くわからないのです。
 私の感覚では、「この作品の内容ならおそらくブックマーク数3万に少し届かないくらいではないだろうか」と思っていたのです。ところが小説情報を確認してみるとなんと6万超え。

 私は「なろう」の作品を400タイトル以上読んできました。ほとんどの作品のブックマーク数(=人気度)は私の予想の範囲内に収まっていました。私が「そこそこ面白いからブックマーク数は2万件くらいだろう」と思って小説情報を確認すると、だいたい予想通りの2万件前後であるという具合です。
 たまに私の予想を大きく外れた作品ももちろんあるのですが、ブックマーク数を確認した後に自分なりに分析してみると、ほとんどの作品はそれなりに納得できることがほとんどでした。

 しかし、この作品の人気の高さは私には正直全く理解できません。「なんでこんなに爆発的に人気がでているの?」疑問符が頭の中に浮かびまくりです。ブックマーク6万超えというのはそんなに簡単に出せる記録ではないのです。

不満点

 ファンの方には申し訳ないのですが、私にはこの作品がここまで大人気の理由がまったくわかりません。2度目になりますが、私の感覚ではこの作品はブックマーク数3万件前後の面白さのように思います。

 ここからは、この作品の不満点について書いてみます。ファンの方はここから先は読まないことをお勧めします。単なる愚痴になりそうなので。

話がゆるい、内容が薄い、ストーリー展開が適当

 最近はこの作品のように、ゆるい内容でストーリーを適当に継ぎ足している感が強い作品をなろうで良く見かけます。それで内容が面白ければ私は文句を言うつもりはないのですが、そういう作品はたいてい適当感が強く感じられ私はあまり好きではないです。

 最近のなろう作品は本当にこういったゆるい感じのファンタジーがとても多いです。また、そんなゆるい作品が読者に受けているようで人気も高いです。そこのところも私が理解できないところです。

 私はそんなゆるい作品ではなく真剣な作品の方が好きなのです。適当に話を継ぎ足していくようなストーリーよりも、ある程度ラストまでのプロットが出来上がっている完成されたストーリーの方が好きなのです。

 ところが今の若い人たちは違うようで、真剣な話よりもゆるい話。無駄の少ないプロットが練りこまれた話よりも適当に話を継ぎ足しているようなゆるい話の方が圧倒的に人気が高いのです。私は個人的に人気度(=ブックマーク数)を調べているのでこれは間違いありません。

 今の若者はそういう嗜好なのだということなのでしょう。私が文句を言っても仕方のないことですが、なぜそんなにゆるい話が好きなのか私には本気で理解できません。

主人公がヒモみたい

 この作品の主人公の向田剛志(むこうだ つよし)についてですが、私はこの主人公は決して嫌いではありません。でも、すごく好きなわけでもありません。その理由を書いてみたいと思います。

 まず最初に思ったのが、「なぜこの主人公は自分を強くしようとしないのだろう?」ということです。日本とは違い、危険いっぱいの異世界です。自分のレベルアップなり、スキルアップなり、生きる技術を磨いていくのが当然の思考ではないかと私は思います。

 それなのに、この主人公は自分のレベルアップにはほとんど無関心。御供のフェンリルやスライムやドラゴンなどに戦闘は完全依存。主人公がやることのほとんどは御供たちに美味しい食事を提供すること。御供に働いてもらってお金や食材を取ってきてもらって自分は食事を作るだけ。これって完全に「ヒモ」ですよね。

 たいへんなこと(戦闘)は他人にやってもらって自分は好きなこと(料理の腕をふるう)だけやっていればいい。他の冒険者たちからは「(主人公は)Aランクの凄腕冒険者ですげー!!」と目を輝かせて憧れられて気分も良い。(実際に凄いのはおとものモンスター)

 たいした苦労もせずになんとなく周りの流れに乗っていると、おとものモンスターたちが勝手に敵を倒してくれて、素材を売れば勝手に莫大なお金が主人公に入ってくる。

 これって、まさに今の多くの若者たちが夢想する理想の生活ですよね。
 自分は好きなことだけやって、周りのものたちが勝手に働いてくれて勝手に莫大なお金が自分の手元に入ってきて、将来のことは何も考えずにその場その場で適当に行動してもそれが上手くいって何の不安も困難も苦難もない。

 まさに山も谷もない平坦なストーリー。

 この文章を自分で書いて気付きましたが、今の若者たちにそういう理想的な自堕落で快適で平穏な生活がうけているのかもしれませんね。

3人の勇者

 正直、閑話の3人の勇者たちの話の方が主人公の話より面白いです。最初は自分たちの高い能力に興奮してやる気満々の勇者たちが、自分たちがだまされているのに気付いて国から逃げ出していく・・・。こちらの方がよっぽど物語に起伏が多く「この先どうなるんだろう?」という期待感が大きいです。

 主人公ってドキドキハラハラ感がほぼゼロなんですよ。「どうせ強い敵が出てきてもフェルやスイたちがあっさりと倒してしまうんだろうな」「どうせ主人公はまた美味しい料理を何か作るんだろうな」そう思いながら見ていると、その通りの展開が待っています。

 場所や相手が多少違うだけで、やっていることは毎回ほぼ同じ。ワンパターン。延々とその繰り返し。

 熱くなるバトルも無く、感動するストーリーも無く、主人公は何の努力もしなくてもよい。なぜそんな話が莫大な数の支持を得られているのか、私が疑問に思っても不思議ではないと思います。

最後に

 なんだかこの作品の愚痴と悪口を書いただけになってしまいましたが、私はこの作品は決して嫌いではありません。
 
 それなりに面白いと思います。

 ただ、驚異的な人気が出ている理由が私にはわからないだけなのです。

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